iPhone3GS/台風の去ったアスファルト
そのラーメン屋さん。 夜7時から開店し、終わるのは朝の3時。 口数少ないおやじさんがひとりで黙々とラーメンを作っている。 作っている姿に一定のリズムがあり不思議な魅力があって、ラーメンも美味しい。 行き始めてから10年ぐらい。 0時近くまで待ち行列なので、子供が出来る前はよく家人と並んでいた。 近頃は、3時頃にひとりでいって食べている。
今晩、2ヶ月ぶりに行ってみたら、そのおじさんが30代の人にかわっていた。 聞くと引退したそうだ。 その弟子が作ったラーメンを食べたが、おなじようでどこか物足りない。 特にチャシューの味に奥深さがないのである。 ラーメンは奥が深いと改めて感じた。
隣街にある店だが、その街自体の魅力が落ちたように感じた。 尚、弟子の話では、豪邸を建てて左団扇で暮らしているようで、ハッピーエンドといったところだ。 しかし、あのオーラを感じながら、あの味がもう食べられないというのは寂しいねぇ、
余談。 今年、3月11日の朝3時ごろ、ラーメン屋へ行ったら、はじめて客が僕ひとりだった。 珍しくおやじさんと会話をした。 その日の午後に東北巨大地震が起きたので、いまだにハッキリ覚えている思い出である。
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